第3回 大同トレーディング株式会社

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大同トレーディング株式会社はプラスチック成形の設備提案(コンサルティング)及び販売をしてるプラスチック関連の専門商社です。取り扱いは国内13メーカーの他、台湾メーカー 『晏邦電機工業有限公社(ヤンバン)』の日本総代理店として輸入販売もしています。また、中古成形機買取などの業務をはじめ、多岐に渡って樹脂成形企業をサポートされています。

訪問先

大同トレーディング株式会社 本社

住所

〒455-0855 愛知県名古屋市港区藤前3-306

HP

オフィシャルサイト

ご担当者様紹介

今回は主に、代表取締役社長 竹内様(左)と営業企画部取締役部長 鈴木様(右)にお話を伺いました。他にも営業企画部課長 稲葉様・同部 八木様・同部技術員 石田様にもアクアトラックVの利用状況などをインタビューさせて頂きました。

業務内容紹介

大同トレーディング株式会社では「射出成形機」「押出機」「ブロー成形機」「産業用ロボット」「自動取出機」「樹脂乾燥機」などプラスチック成形関連の設備を取り扱っております。その中で「樹脂乾燥機」の性能を検証する際にアクアトラックVをご活用頂いています。最近では、ホッパードライヤーに接続する、加圧式の乾燥機「ラピッドドライヤー」の問い合わせが多く、クライアントから送られて来た材料や乾燥後の水分率を測定する頻度が多いそうです。倉庫内も出荷待ちの製品が所狭しと並んでいました。
写真はホッパードライヤーとラピッドドライヤーを接続した樹脂乾燥設備で、すぐ横にアクアトラックVが設置されていました。

鈴木部長に製品の説明をして頂きました

出荷待ちの在庫

水分率を測定中の石田さん

インタビュー

Q.御社のPRポイントを教えて下さい。


弊社は商社ですが、樹脂成形企業様のコンサルティングがメインの仕事だと考えています。1969年の創業以来「販売」「保守点検」「下取り」等の様々な業務から培った「知識」と「経験」で、お客様それぞれの特色を生かした最適な成形設備のご提案をさせていただいております。
特に昨今は「脱炭素・CO 2削減」の取り組みについてのご相談をよくいただきます。成形不良・消費電力の削減はもちろん、クライアントごとに現状からどうすればCO 2削減が実現できるのか、弊社独自のノウハウでアドバイスさせて頂いています。

Q.アクアトラックVを導入した理由を教えてください。


A.鈴木部長:以前から乾燥機の性能評価のために材料内の水分率は測定していましたが、その時使っていた加熱乾燥重量法の測定機だと、600ppm以下の測定に不安があり、常々「もっと微量な水分率が測れる水分計が必要だ。」と思っていました。そんな時にあるお客様からアクアトラックVを紹介して頂き、測定結果や使い勝手が良好であるとのことで候補に。結論から言うと、アクアトラックVを選んだ理由は一回の試験で測定できるサンプル量の多さと、オペレーターを選ばない使い勝手の良さですね。マニュアル通りに進めれば経験・知識のないスタッフでも測定が可能です。これは導入の決め手になりました。それとISOに準拠しているのでクライアントにも説得力のある回答ができます。

Q.アクアトラックVをどう活用されていますか。


A.稲葉課長:我々はクライアントに数値でコストメリットを提案します。その数値を算出するために材料をお預かりして検証するのですが、その材料のポテンシャルをクライアントは把握していないことが多いです。特に樹脂に含まれる水分は、季節や天候によって刻々変化しますので、乾燥前・乾燥後そして時間経過ごとの含水率を把握することが重要になります。以前は、案件によっては外部に測定を依頼していましたが時間も費用もかかり、気軽には微量水分の測定はできませんでした。しかしアクアトラックVを導入してからは1ppmの高精度測定を何回でも気軽にできるようになりました。
最近はお預かりした材料をラピットドライヤーで乾燥し、時間経過ごとの電気消費量を測定する「ラピットドライヤー含水率案&電気消費量検証サービス」を提供させて頂いております。このサービスでもアクアトラックVが活用されています。

Q.アクアトラックVを実際に使用した感想は。


A.石田さん:私は入社してまだ数ヶ月ですが、測定で困ったことはありません(笑)。アクアトラックVの「 操作手順書」に従って操作をすれば、知識も経験も必要ないと思います。女性の私でも本体の移動が楽にできるので使い勝手も申し分ないです。

Q.御社の今後の展望について教えて下さい。


A.竹内社長:最初にも説明しましたが、近年は「脱炭素・CO 2削減」が重要なファクターになっています。これは、環境はもちろんですが、経営の観点からも無視できない問題です。我々は早い段階から、国連の提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」の取り組みや「CDP気候変動質問書」の回答など、我々自身がサステナブルな活動を展開してきた経験があるので、クライアントにも自信を持って提案ができます。
一番わかりやすく提案できる具体例としては、日本で唯一弊社が販売できる「ラピッドドライヤー」です。日本でも特許を取得している「加圧式乾燥」という新しい乾燥方式を採用しており、乾燥時間を最大で半分にまで短縮でき、消費電力も1/3まで節約できます。成形工場のすべてのホッパードライヤーに接続し、乾燥機の消費電力を1/3にした場合のエネルギーとコストのメリットは計り知れません。また、ラピッドドライヤーは除湿乾燥機と異なり密閉循環を行わないので、排出された水分・ガスが排気され、成形品質が向上し成形不良の削減にも大きく貢献します。
他にも、様々な機械・設備の組合せで、エネルギーとコストを削減する方法の提案が可能です。
環境を大事にしながら、持続可能な樹脂成形業務をサポートする。これが、これからの我々の使命だと思っています。

また、弊社では社会・企業が今後発展していくためには、従業員の労働環境の改善が必須だと思っています。SDGsの目標8「働きがいも 経済成長も」が掲げる「ディーセント・ワーク」を具現化する努力の一環として、まずはオフィスやミーティングルームの一新することから始めています。現在もラピッドドライヤーを含む輸入乾燥機の乾燥トライセンター(仮称)の新設計画があり、徐々にですが我々ができることから労働環境の改善を推進しています。
クライントも従業員も会社も、すべての大同トレーディングに関わる人が満足できる。そんな企業を目指しています。

今回はお忙しい中、取材にお付き合い頂きありがとうございました。