化学反応式(アクアトラック-V方式)
■測定原理
測定試薬(水素化カルシウム)と水が反応する化学反応式水分測定です。窒素などの付帯設備は必要ありません。
◎メリット
・測定精度が高い(カールフィッシャー同等) |
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・ppmオーダーの微量水分測定が可能 |
・使用するサンプル量が多いので高精度&高再現性 |
・試験筒が大きので成形品の測定も可能 |
・使用するのは試薬と100V 電源だけで低コスト |
・試薬は水酸化カルシウムなので管理が比較的容易 |
・試薬1 本(250g)で約830 回の測定が可能 |
・付帯設備がなくコンパクトで持ち運びができる |
・タッチパネルなので操作が簡単 |
× デメリット
・知名度が低い |
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カールフィッシャー式
■測定原理
滴定セルにヨウ化物イオン・二酸化硫黄・アルコールを主成分とする電解液がメタノールの存在下で水と反応することにより物質中の水分を定量します。
◎メリット
・測定精度が高い |
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・ppm オーダーの微量水分測定が可能 |
・知名度が高い |
× デメリット
・窒素ガスなど大掛かりな付帯設備が必要 |
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・測定場所が限られる |
・特殊な試薬使用の為、測定者が限定される |
・オペレーターの熟練度による再現性の相違が大きい |
・試薬に有害物質が含まれるものもあり管理が難しい |
乾燥重量式
■測定原理
ハロゲンまたはヒーターで乾燥させ、乾燥前と乾燥後の重量差で測定します。
◎メリット
・測定時間が短い |
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・装置の価格が安い |
・食品など水分量が多い測定には向いている |
・小さくて場所をとらない |
× デメリット
・水以外の物質も測定してしまう為精度が低い |
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・ppm オーダーの微量水分測定には向いていない |